【解説】RESCENE(リセンヌ)入門:メンバー5人・デビューからの「逆走」・韓国のファンの反応

【解説】RESCENE(リセンヌ)入門:メンバー5人・デビューからの「逆走」・韓国のファンの反応 Kポップ

当サイトでもスレの翻訳が増えているガールズグループ、RESCENE(リセンヌ)。2024年デビューの若いグループですが、2026年に入ってから韓国で一気に知名度が上がりました。この記事では、メンバー構成とデビューからの歩み、そして韓国のファンの掲示板でどんな話題が盛り上がっているのかを、当サイトで訳したスレも交えてまとめます。

RESCENEはどんなグループか

RESCENEは、The Muze Entertainment(더뮤즈엔터테인먼트)に所属する5人組のガールズグループです。グループ名は「re(再び)」と「scene(場面)」に「scent(香り)」を重ねたもので、「香りで場面を呼び起こす」というコンセプトから来ています。

所属事務所は大手の系列ではない新しい会社で、韓国の英字紙コリア・タイムズは「中小事務所のグループでもまだ勝負できることを示した例」として取り上げています。2026年6月には、韓国の文化体育観光部と韓国コンテンツ振興院が始めた「中小のK-POP事務所の海外進出支援事業」の最初の対象10社の一つにも選ばれました。

ファンダム(公式ファンの名前)は「리마인(リマイン)」です。

メンバー5人

  • WONI(ウォニ):リーダー。後で触れるとおり、2026年のブレイクのきっかけは彼女の個人YouTubeチャンネルでした。出身は慶尚南道の巨済(コジェ)です。
  • LIV(リブ):誕生日に合わせて、水原(スウォン)市の公式インスタグラムが誕生日カフェの告知を出したことが話題になりました。
  • MINAMI(ミナミ):グループで唯一の日本人メンバー。デビュー前の2021年に、MBCのオーディション番組『放課後のときめき』で決勝まで進んでいます。歌の評価が高いメンバーです。
  • MAY(メイ):京畿道の高陽(コヤン)市の出身で、本名はイ・イェビン。2026年7月には地元の高陽市の広報大使にも任命されています。日本人ではありませんが、ファンの間では「伊藤メイ」と日本人扱いするのが定番のネタになっています。
  • ZENA(ジェナ):デビュー前に、チャンネルAのオーディション番組『スターズ・アウェイクニング』に出演していました。

日本人はMINAMIだけです。韓国の掲示板で「日本人メンバー2人」と書かれていたら、それはこのネタなので真に受けないようにしてください。

デビューから「역주행(逆走)」まで

主なリリースを並べると、次のようになります。

  • 2024年2月29日:先行シングル「YoYo」
  • 2024年3月26日:デビューシングルアルバム『Re:Scene』(タイトル曲「UhUh」)
  • 2024年8月27日:ミニアルバム『SCENEDROME』(タイトル曲「LOVE ATTACK」)
  • 2025年2月5日:ミニアルバム『Glow Up』
  • 2025年7月2日:シングルアルバム『Dearest』
  • 2025年11月25日:ミニアルバム『lip bomb』
  • 2026年4月8日:デジタルシングル「Runaway」
  • 2026年7月8日:KARAの「Pretty Girl」のリメイク

デビュー当初から、「LOVE ATTACK」がグラミー賞の公式サイトで2024年のK-POP10曲の一つに挙げられるなど、曲の評価はありました。ただ、韓国の一般の人にまで名前が届いたのは2026年です。

きっかけは2026年3月、WONIの個人YouTubeチャンネルの動画でした。WONIとMINAMIが日本の「ギャル」風のメイクで、WONIの地元の巨済を訪ねる内容で、これがSNSで広く拡散しました。そこから過去の曲が聴き直されるようになり、発売から約2年たった「LOVE ATTACK」が、2026年7月8日の夜10時時点で韓国の音楽配信サービスMelonの「TOP100」で1位になりました。韓国では、こうして古い曲があとから順位を上げていくことを「역주행(逆走)」と呼びます。報道によると、メンバーはその夜パジャマ姿のままライブ配信をつけ、泣きながらファンに感謝したそうです。

その後、7月14日にはSBS Lifeの『THE SHOW』で「Pretty Girl」がデビュー後初の音楽番組1位となり、7月26日放送のSBS『人気歌謡』では「LOVE ATTACK」が1位になりました。9月には、11月3日に4枚目のミニアルバム『PULSE』でカムバックすることが発表されています。

韓国のファンの掲示板では何が盛り上がっているか

当サイトで訳してきたスレを見ると、話題はおおむね次の3つに分かれます。

1. 「ここまで来たのか」という驚き
デビュー後初めて地上波のメインニュース『SBS 8ニュース』に出演すると決まったときは、「うちの慶事やんけ」「ニュースなんて簡単に出られないのに」と、身内のお祝いのような反応が並びました(SBS 8ニュース出演のスレ)。来年1月にパリの授賞式に参加予定というファンの投稿にも「ヨーロッパ進出」「世界征服行こう」とお祭り騒ぎでした(パリの授賞式のスレ)。水原市がLIVの誕生日カフェを告知した件では「自治体が誕生日カフェを祝ってくれるのは初めて見た」という声が目立ちました(水原市の誕生日カフェのスレ)。

2. MINAMIとMAYをめぐる身内ネタ
外国人向けの韓国語スピーキング試験にMINAMIとMAYが挑戦すると発表されたスレでは、「日本人メンバー2人」「伊藤姉妹出撃」とMAYをいじる書き込みが続きました(韓国語試験のスレ)。MBC『遊ぶなら何する?』の歌謡祭企画で、顔を隠した歌い手がMINAMIではないかと言われたときは、ファンが分かっていながら「誰だろう」ととぼけ合い、それでも「日本人がこの古い歌を正確な発音で歌うのはすごい」と歌の実力を認める声が出ていました(歌謡祭のスレ)。

3. コラボやグッズへのツッコミ
企業とのコラボやグッズの話題も多く、ドミノピザのコラボでは「また食べなきゃいけないの?」「もう5キロは太った」と、うれしい悲鳴まじりのツッコミが並び(ドミノピザのスレ)、コンビニCUの「音楽が聴こえるキャンディ」の話では、公式の発表が見当たらないことを冷静に指摘する人もいました(CUのキャンディのスレ)。

(管理人の見方)なぜここまで伸びたのか

ここからは管理人の見方です。スレを読んでいて感じるのは、ファンがグループを「推す」だけでなく「一緒にいじって楽しむ」空気が強いことです。「伊藤メイ」のネタも、歌謡祭でのとぼけ合いも、メンバー本人の動画が先に作ったキャラクターに、ファンが乗っかって遊んでいる形です。ギャル動画がきっかけで曲が聴き直されたという流れも、この「いじりやすさ」と相性がよかったのだと思います。

もう一つは、中小事務所のグループが報われていく物語としての見られ方です。地元イベントのために朝4時半から並んだファンのレポ(地元イベントのスレ)や、誕生日カフェで本人に会えたというレポ(LIVの誕生日カフェのスレ)を読むと、デビュー当時から応援してきた人ほど、いまの勢いを自分のことのように喜んでいるのが伝わってきます。

一方で、コリア・タイムズの記事では、SNSでの一時的な話題だけで人気が長続きする保証はない、という業界関係者の慎重な見方も紹介されています。11月の『PULSE』は、「逆走」で知った人が新曲でも残るかどうかを占うカムバックになりそうです。当サイトでも、引き続き韓国のファンの反応を追いかけていきます。RESCENEの記事の一覧はRESCENE(リセンヌ)タグからどうぞ。

参考:Wikipedia「Rescene」、コリア・タイムズ(2026年6月29日)、文化日報(2026年7月9日)、マネートゥデイ(2026年7月9日)、スポーツ京郷(2026年7月15日)、電子新聞(2026年7月27日)、スターニュース(2026年9月22日)、京畿日報(2026年7月3日)。

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